ロード・オブ・ウォー

新聞の評論欄で面白そうだったので見て来ました。
架空の武器商人の生涯を追った映画なんですが、恐ろしいことにほとんどのエピソードに元ネタがあるとのこと。ってことは320億ドル相当の武器窃盗や子供カラシニコフ隊、飛行機解体なんかも実話ってことなんだろうな。
あと、この映画に出てくる武器類はほとんど実物らしいです。銃なんかはモデルガン用意するよりも安く上がってしまうらしい。劇中、戦車が数十台並んでいるシーンがあるんですが、それらも全て武器商人の所有物だそうで。もう呆然とするしかないっすねー。


オチが米批判なのはこの手の映画の宿命みたいなものなので置いておくとして、劇中やエピローグで語られる「最大の武器輸出国は全て常任理事国」、「戦死者の9割は銃殺」など色々考えさせられる映画でした。新年一日目から見るにはちょいとキツイですけど。R15指定なだけある。


主人公が子供の銃のおもちゃを捨てるところが何か象徴的で印象に残ったなぁ。